抵抗を直列接続した場合の合成抵抗は、それぞれの抵抗の合計値として計算します。

　合成抵抗Ｒ　＝　Ｒ１＋Ｒ２＋Ｒ３

《例》

Ｒ１：１００Ω Ｒ２：２００Ω Ｒ３：５００Ω

合成抵抗Ｒ　＝　１００Ω＋２００Ω＋５００Ω　＝　８００Ω

抵抗を並列接続した場合の合成抵抗は少し面倒で、それぞれの抵抗の逆数の和の逆数として計算します。

合成抵抗Ｒ　＝　 １ １ Ｒ１ ＋ １ Ｒ２ ＋ １ Ｒ３

《例》

Ｒ１：１００Ω Ｒ２：２００Ω Ｒ３：２００Ω

合成抵抗Ｒ 　＝　１／（（１／１００Ω）＋（１／２００Ω）＋（１／２００Ω）） 　＝　１／（０．０１＋０．００５＋０．００５） 　＝　１／（０．０２） 　＝　５０Ω

では次に、直列と並列が組み合わさった場合を例で説明します。
方法は、直列または並列の部分で、前記の式で計算できる所から順に計算して行きます。

《例１》

この例では、まずＲ２とＲ３の並列抵抗が計算できます。 Ｒ２とＲ３の合成抵抗をＲａとすると、以下の式になります。 Ｒａ　＝　１／（（１／Ｒ２）＋（１／Ｒ３））

Ｒａを使って上の回路図を書き直すと以下のようになります。

この合成抵抗は直列ですので単純な合計です。 合成抵抗Ｒ　＝　Ｒ１＋Ｒａ

《例２》

もう少し複雑な例ですが、やはり計算できる所から順に算出します。

図を見ると、Ｒ１とＲ２が直列，Ｒ３とＲ４も直列です。

それぞれの合成抵抗を、Ｒａ，Ｒｂとすると、

Ｒａ　＝　Ｒ１＋Ｒ２
Ｒｂ　＝　Ｒ３＋Ｒ４

となりますね。

ＲａとＲｂを使って回路図を書き直すと以下のようになります。
これは例１と同じですので、後は例１に従って算出できます。

まとめ

直列抵抗	それぞれの抵抗の合計
並列抵抗	それぞれの抵抗の逆数の和の逆数
直列・並列の組合せ	計算できる所から順に計算する