今回使用したTO-92パッケージ。 小信号トランジスタと同じ形状です。

摂氏０度から１００度までを測定でき、下のグラフのように温度に比例した電圧を出力します。
ｍＶ単位の電圧計で測った電圧を１／１０すれば温度を知ることができます。

今回は手元にあったＬＭ３５Ｄを使いましたが、ＬＭ３５シリーズには以下の種類があります。

種類	測定温度
LM35,LM35A	−５５〜１５０度Ｃ
LM35C,LM35CA	−４０〜１１０度Ｃ
LM35D	０〜１００度Ｃ

ＲＡ３はＡ／Ｄ変換の基準電圧(Vref+)とし、可変抵抗で１．０２３〜１．０２４Ｖとなるように調整します。
この方法は簡易的で、電源電圧が変動する場合には使えません。
後のページでチャンとした基準電圧の作り方に触れる予定です。

ＰＯＲＴＢの８ピンとＲＡ０−２には７セグメントＬＥＤを接続します。
７セグメントＬＥＤの使い方については、こちらを参考にして下さい。

クロックは、内部クロックの８ＭＨｚを使用、ＯＳＣ１／２はＩ／Ｏとして使用できるようにしました。
同様に、ＭＣＬＲもＩ／Ｏとして使用できるようにプログラムで設定します。

ブレッドボードに組み込んだ状態

ＲＡ４（ＡＮ４）に接続したＬＭ３５Ｄの電圧をＡ／Ｄ変換し、結果を３個の７セグメントＬＥＤに１６進数で表示させます。

前のページ（Ａ／Ｄ変換を使う）とほとんど同じですので説明は省略します。

変更点は、以下の通りです。

・Ａ／Ｄ変換の入力をＡＮ３からＡＮ４に変更

・Ａ／Ｄ変換の基準電圧（＋）をＶｄｄからＲＡ３／Ｖｒｅｆ＋に変更

・Ａ／Ｄ変換の結果を平均化するように変更

・クロックを２０ＭＨｚの外部クロックから内部の８ＭＨｚに変更

・ＯＳＣ１／２はＩ／Ｏとして使用できるようにした

・ＭＣＬＲもＩ／Ｏとして使用できるようにした

７セグメントＬＥＤに１６進表示された結果を１０進変換して１／１０するとその時の温度になります。

（14×16＋8）／10＝23.2 この温度は２３．２度です。

こんな面倒な変換はしたくない、と言う方のために次のページで「温度計」に仕立てようと思います。